Google Antigravityを「完全日本語化」してAIを最強のパートナーにする方法
2025年12月28日
1. 英語の壁は「反重力」の敵?
デジ美さん、調子はどうだい? Antigravityを使って、AutoCADのカスタムコマンド作成は進んでいるかな。
社長……。ツール自体はすごい可能性を感じるんですけど、画面が全部英語なのが正直辛いです。それにAIの回答もたまに英語が混じるし、こちらの意図がうまく伝わっていない気がして、昨日は結局手動で図面を直してしまいました。
おっと、それは「重力」に捕まっている証拠だね、デジ美さん。効率化のための道具を使いこなす前に、言語の壁で疲れてしまっては本末転倒だよ。
そうなんです。設定画面もどこを触ればいいのか、英語だと「何か壊してしまうかも」と思って怖くて手が出せません。
安心して。AntigravityはGoogleの最新技術を使っているから、実は簡単な設定一つで「日本語専用の熟練エンジニア」に作り変えることができるんだ。
ええっ、作り変える!? そんなこと、プログラミングも英語も苦手な私にできますか?
もちろん。これから教える**「GEMINI.md」**という魔法のファイルを編集するだけで、君の環境は劇的に変わるよ。もう英語の辞書を片手に開発する必要はなくなる。
2. エディター画面を日本語化する「基本のキ」
まずは、AI以前にエディター(画面全体)の文字を日本語にしよう。これだけで心理的なハードルがグッと下がるはずだ。
はい、ぜひお願いします!
キーボードで Ctrl + Shift + P を押してごらん。コマンドパレットが開くだろう?
はい、開きました!
そこに「Configure Display Language」と打ち込んで選択するんだ。次に「Install Additional Languages...」を選び、リストから「Japanese(日本語)」を選択してインストール。これだけでいい。
……あ、本当だ! メニューが全部日本語になりました! これだけで「自分の道具」になった感じがして、ちょっと安心しました。
橋梁の設計図だって、注釈が全部英語だったら読み飛ばしのミスが出るだろう? 道具を母国語で使えるように整えるのは、プロとして最も重要な「段取り」なんだよ。
3. 「GEMINI.md」でAIの魂を日本語化する
画面は日本語になりましたが、チャットの回答を最初から日本語で固定するにはどうすればいいですか? 今は毎回「日本語で答えて」って言っています。
ここからが本番だ。Antigravityの左側にあるメニューから「Customizations(カスタマイズ)」というアイコンを探してごらん。星のようなマークがついているはずだ。
ありました! これですね。
そう。そこを開くと、プロジェクトの挙動を制御するファイルがいくつか並んでいる。その中にある**「GEMINI.md」**というファイルを開いてみて。これが、AI(Gemini)への「校則」や「性格」を決める重要な書類なんだ。
GEMINI.md……。なんだか難しそうな中身です。
大丈夫、難しく考えなくていい。ここに、私たちがAIに守ってほしいルールを日本語で書き込むんだ。そうすれば、新しいチャットを始めるたびに指示を繰り返す必要がなくなる。
それは便利ですね! 具体的に何を書けばいいんでしょう?
私が普段使っている「橋梁図面専用ルール」を教えてあげよう。この内容をそのままGEMINI.mdに貼り付けて保存してごらん。
GEMINI.md 記述内容
応答と言語の設定
私との対話は、すべて自然な日本語で行ってください。
提案するソースコード内のコメントや、作成される「Plan(計画書)」もすべて日本語で記述してください。
専門領域の定義
あなたは日本の橋梁設計、およびAutoCADの.NET開発における熟練エンジニアです。
橋梁用語(主桁、横構、添接板、伸縮装置など)を正確に理解し、実務に即したアドバイスをしてください。
開発環境の前提
AutoCAD 2026(.NET 8)向けのコード生成を最優先してください。
非プログラマーのユーザーにも理解できるよう、手順はステップバイステップで説明してください。
貼り付けました! これだけで、AIが「橋梁に詳しい日本人エンジニア」になってくれるんですか?
4. 例え話で納得:AIは「優秀な外国人研修生」
想像してみて。AIは、知識はすごいけれど、最初は日本のルールが苦手な「外国人研修生」のようなものなんだ。
研修生、ですか。
そう。彼に「橋の図面を描いて」とだけ言っても、言葉が通じなければお互いストレスが溜まるだろう?
確かに。何を言っているのか分からなくて、結局「もういい、自分でやる!」ってなりそうです。
でも、この「GEMINI.md」という完璧なマニュアルを渡しておけば、彼は明日から完璧な日本語で、しかも私たちの業界特有のルールを守って仕事をしてくれるようになる。
「主桁」って言っても通じるのは、設計者として本当に心強いです。
これが「Antigravity(反重力)」な開発環境の作り方さ。無駄な翻訳作業という重りを捨てて、純粋に「どう自動化するか」というクリエイティブな思考だけに集中するんだ。
5. 最後に:設定を保存して「再起動」を忘れずに
GEMINI.mdを書き換えたら、ファイルを保存(Ctrl + S)して、一度新しいチャットセッションを始めてごらん。
……あ、本当だ! 何も言わなくても、最初から「こんにちは!今日はAutoCAD 2026のどの部分を効率化しましょうか?」って日本語で聞いてくれました!
大成功だね。これで君のAntigravity環境は、世界に一つだけの「デジ美専用・橋梁設計支援AI」にアップデートされたわけだ。
社長、ありがとうございます! これで英語のストレスなく、.NETのカスタムコマンド作りに挑戦できそうです。
よし。じゃあ次は、この日本語が通じるようになったAIを使って、AutoCAD 2026の複雑なビルド設定を一つずつ攻略していこうか。準備はいいかい?
まとめ
今回の記事では、GoogleのAntigravityを使いこなすための最重要ステップ、**「UIの日本語化」と「GEMINI.mdによるAIのルール設定」**について解説しました。
非プログラマーの構造設計者がAIを活用する上で、言語の壁を排除することは、作業の「重み」を取り除く第一歩です。
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画面全体を日本語にすることで直感的な操作を可能にする。
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Customizations内のGEMINI.mdを編集し、AIに「日本語」と「構造設計の専門用語」を覚えさせる。
この設定を完了させるだけで、あなたの開発スピードは文字通り「反重力」のごとく加速し始めます。次回は、最新のAutoCAD 2026で避けては通れない「.NET 8ビルドエラー」の回避術について深掘りしていきましょう!
